小学生の頃に使っていた学習机を、大人になっても使っているという方はいらっしゃいますか?
僕はというと、中学生になって早々に学習机を処分してしまった親不孝者。
分厚い天板におおげさな棚、板で囲まれた足元、、
インテリアに興味を持ち始めると同時に、その野暮ったさが許せなくなり、分解・処分しました。
(今思えば、それが家具デザインの道に進むきっかけの一つでもありました。じいちゃんありがとう。)
昔話はさておき、やはり学習机はその大きさや重さ、形の野暮ったさがまだまだ残っているように思います。
それが原因で、実家に置きっぱなしだったり、お父さんが書斎で仕方なく使ったり、処分したり。
そんな感じの人が多いのではないでしょうか。
「学習机」は一種の販売戦略で、学習机を買うことが小学校入学の通過儀礼になっている節があります。
「学習机を買うこと」が第一目的だから選択肢が狭まり、永く使えそうかとか、どんな材料かとか、
大事なことが二の次になってしまいがちです。
祖父母も孫が喜ぶならと、孫に好きなものを選ばせてしまったり、、。
本当に大人になっても使い続けられるのは「シンプルな学習机」ではありません。
「学習机」というカテゴリは一旦忘れて、幅広く「素材や作りの良いデスク」を選ぶべきだと思います。
ぜひ、親が自分用に欲しいと思うようなデスクを探してみてください。
素材は無垢材で、塗膜のない仕上が一番です。
落書きやシールのベタベタも、メンテナンスで綺麗になりますし、それでもダメなら削ってしまえば取れます。
ウレタン塗装や突板貼りの家具ではこうは行きません。
子供は汚して当たり前。
汚れたら買い換えるのではなく、手入れをしながら永く使うことを教えたいものです。
さらに理想を言えば、組立式だと移動のハードルが下がります。
例えば、子供が実家を出て一人暮らしを始める時。
家具家電は新調するので、荷物の量は引っ越し屋さんに頼むほどでもない。
そんな時、組立式のデスクであれば、自分達で運ぶことができます。
子供の頃から使ってきたデスクを、一人暮らしでも使う。
少なくとも10年以上の年月を共にしてきたわけです。
絵を描いたり、本を読んだり、勉強に励んだり、工作したり、手紙を書いたり、、
シールを貼ったり、彫刻刀で彫ってしまったりもするでしょう。
それらも時間が経てば、大切な思い出になります。
そうして人生のほとんどの時間を共に過ごしてきた、かけがえのない存在になります。
永く使えるものには記憶が刻まれていきます。
その記憶が愛着になっていくのだと、僕は思います。
ぜひ愛着を持って使い続けられるデスクを探してみてください。
子供の頃から毎日を共にし、人生を見守ってくれる存在ですから。
LIM Desk
引き出しが幕板のようにすっきりと納まった小ぶりなデスク。 子供から大人まで、どんなスタイルにも合わせられる普遍性があります。 無垢材の天然塗料仕上げで、組立式。 愛着を持って永く使えるものを目指したデスクです。 http://www.kitanosumaisekkeisha.com/lim/products/lim-desk/