GOOD NEWS PRESS by KITANOSUMAI SEKKEISHA

つくり手インタビュー③ 子供に誇れるものづくりを

北の住まい設計社のモノづくりの現場から、つくり手を紹介していきます。
3回目の今回は塗装を担当する工場長、森山さん。
強い責任感を持ち、ひたむきに仕事に向き合っています。
過去のつくり手インタビュー >>

張替えや修理で届いた家具たちのメンテナンスも担当。

−入社した年はいつですか
2012年の5月1日。もうすぐ丸11年になるかな。

−入社する前はどのようなことをされていたんですか?
洋菓子の製造販売と、その前も飲食店で働いてた。

−飲食から、畑違いの家具メーカーに入ろうと思ったのはどうしてですか?
飲食をやめたいと思った理由が、フードロス。指導する立場だったから、廃棄しなさいと言わなきゃいけなくて、それが辛かった。食品廃棄や長時間労働の問題があって、自分の場合は子供に胸を張っていられない気がして。生活リズムも合わないし、何より正しい、かっこいい父親でいたい!と思って、転職することにした。
北の住まい設計社を選んだのは、家具に興味があったわけではなく、地球環境に対する思想が素晴らしかったから。誇りを持って働ける場所だと確信した。家具のことはなんにも知らなくて、板目も柾目も知らないくらいだったけど、なんでもやります!って言って入れてもらった。

塗りだけでなく、木材の桟積みの手伝いなどをすることも。

−この職場でやりがいを感じるのはどんな時ですか?
スタッフでもお客様でもそうだけど、楽しんでいる姿を見られることが嬉しい。イベントの時とか特にね。
塗装の仕事で言うと、調色がうまくいくと嬉しいね。指示された色の通り作るだけじゃなく、社長の意図を汲み取って調整して、それがOKもらえるとヨシって。(笑)

イベントでは司会としても活躍しています。

−この職場でやりがいを感じるのはどんな時ですか?
塗りって「最終工程」だから、責任重大。さかのぼると、加工、木取り、製材、林業、森、地球・・・全ての集大成として塗装場に来ている。ここでミスしたら今までの全てが無駄になるという責任感を持ってやるようにしてるかな。
あと具体的なことで言うと、それぞれの塗装方法に応じたベストな手触りを出すようにしてる。オイル仕上げとソープ仕上げでは目指す手触りが違って、ツルツルがベストとは限らない。そのさじ加減を大切にしてる。

出来上がった家具たちは塗り場で完成を待つ。

−好きな家具はありますか?
M-Chair Rocking(エムチェアロッキング)が好きで、家でも使ってる。
ずっと座っていたいくらいで、ソファよりも落ち着く。子供たちも取りあってるよ(笑)


−休みの日は何をしていますか?
釣りが趣味で、1人でよく行ってるよ。でも子供との時間は必ず作るようにしてて。
休みの日に限ったことじゃないけど、洗濯が好き。子供の生活と成長が見えて、あいつ今日転んだなとか(笑)

−今後の目標は?
ルービックキューブで30秒切りたい。(笑)

−最後に、どんなことに誇りを持って仕事をしていますか?
僕たちの仕事は、家具というモノを通してお客様の幸せを作る仕事だと思っていて。
そのことに誇りを持ちながら、地球と子供たちに胸を張れるものづくりをこれからも続けていきます!

製作者シールに名前こそ載りませんが、近年のほとんどの家具を森山さんが仕上げています。
言葉の端々に、環境や人への思いやり、家族への深い愛情を感じるインタビューでした!

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