GOOD NEWS PRESS by KITANOSUMAI SEKKEISHA

WORKS  特注デスクワゴンを製作しました。

長いお付き合いになるお客様からご相談をいただき、デスクワークの際に使うワゴンを製作させていただきました。

このお客様は家中の家具を北の住まいで揃えてくださっており、ひとつひとつ、こだわりを持って選んでくださっています。

心からインテリアを楽しんでいることが伝わり、こちらも嬉しくなります。

今回はお客様の方でイメージが固まっていましたので、それを受け取った上で、細部の納まりなどは慎重に検討しながらご提案しました。

いろんなパターンを検証
ご提案時のCG①
ご提案時のCG②

LIM Chairもお使いいただいていて、これに似合うようにというご要望も。

LIMシリーズの共通要素としている脚の断面形状を取り入れたことで、細身でありながら柔らかな表情の形になったと感じています。

実は当初、僕はこの「LIM脚」には反対だったのですが、お客様の熱意に押されてこの形に。
送っていただいた写真を見ると、元々ここにあったかのように調和していて、これが正解だったと思いました。

何が言いたいかというと、特注家具は一方通行で作るものではないということです。
まずお客様の要望を聞き、素材や加工の制約を考慮しながらデザインし、ご提案します。
この時点でお客様のご要望が全て叶うかというと、そうとも限りません。
なぜなら、私たちがより良いと思う提案をさせていただくからです。
私たちは家具作りやデザインを仕事にしていますから、お客様より家具に関する経験があります。
その経験をもとに、ご要望を鵜呑みにするのではなく、自信を持ってより良いと思える提案をしたいと考えています。
もちろん、お客様も、その提案を鵜呑みにする必要は全くありません。
ここは譲れないポイントだとお伝えいただければ、それを踏まえてまたご提案をします。
この繰り返しが特注家具の醍醐味だと思います。どうか後悔のないよう、遠慮なく…

普段はデスクの下に収納し、使うときは手前に引き出して使う。
細かいところですが、入隅を鈍角にして、少しでも掃除がしやすくなるように工夫。底板は黒のリノリウム張り。ディテールの配慮や異素材、色が入ることで、「木箱」から「家具」に昇華した。
ステンレスのパイプは、移動時のハンドルとしてはもちろん、これがあることで方向性が生まれ、ワゴンとしての表情が出る。(これがないと動かしたくならない気がする)意匠的にも洗練された印象を作るための大事なポイント。

目立たないよう小さなキャスター。幕板を下げて被せることで、さらに見えにくく、浮いてるような見た目に。

Desk Wagon (bespoke)
北海道産ミズナラ・オイル仕上げ リノリウム
W602 D294 H562 (mm)
税込264,000円+配送料

北の住まい設計社では、随時特注家具のご相談を承っています。
ご希望の用途や設置場所、条件などをご提示いただき、数回のやりとりとご提案を経て仕様を決めていきます。

私たちは、日々学びながら経験を積み、それを生かして、
木にもお客様にも満足していただけるようなものを作りたいと考えています。
「こんな家具があったら…。」
職人集団だからできる特注の家具。
お近くの店舗または弊社までぜひご相談ください。

About The Author

北の住まい設計社デザイナーShiroura
1995年帯広生まれ。家具(またはギター)職人を志し、おといねっぷ美術工芸高校に進学。
そこでデザインと出会い、大学では家具にとどまらず、建築やグラフィックのデザインも学ぶ。
2018年北の住まい設計社に入社。1年ほど家具製造に従事した後、現在は主に製品開発や特注家具の設計を担当。

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