自然と調和し、人の生活を豊かにする製品づくりを目指すYAMAtuneと、
地球環境に負荷をかけないものづくりを追求する北の住まい設計社/建築研究社が綴る、
ショップオープンまでのストーリー
前回までのDesign Stories
【DESIGN STORIES VOL.4 】デザインのプロセスと考え方② -大切にした想いと細部のデザイン-
【DESIGN STORIES VOL.5 】施工プロセス・職人の姿
【Design Stories Vol.6 】店舗紹介と店内の様子
いよいよYAMAtuneさんの新店舗オープンまで、残り1週間となりました。建物が完成し、今は外構工事の仕上げに取りかかっています。
竣工写真
建物が完成した様子を少しご紹介します。
外構工事の様子
内部の仕上げと並行して、外構工事も着々と。
ここで、代表・渡邊の外構についての想いをご紹介させていただきます。
外構という庭作りについて
YAMAtuneさんは、お店、お客様に来ていただくための施設、従って、
外から見る建物の形状では表現しきれない、敷地との関係や、町並み、
地域性を問う事が課せられた責務として出発しました。
地域の気候と町並みのあり方、といったテーマが存在していました。
これから東川という風土が育む町並みがどう形作られてゆくのか、
それぞれが考えてゆかなくてはならない事であると思っています。
謙虚に、深く求めてゆく必要があると思っています。
それは主張という事ではなく、建築を生業とする者として取り組むべき事であり、後の時代にも残ってゆくもの。
町並みはいつも意識しています。日本は地域性という景色を大切にしている国であると、私たちは思っています。
外部を覆う素材から出発し、景色を育む庭も、東川という町並みのあり方も、
考えてゆきたいと思って作らせていただきました。
庭は2棟の建物を繋ぎながら、北海道の四季と共にある事を感じてもらいたいと、
簡単ではない自然と商業施設の許される関係性を探りながら作らせていただいております。
このお店のスタッフの方々のやさしい眼差し、想いを共有できただろうかと。
否、共有したいと想いながら。
渡邊 恭延
古くなるほど味わい深く
東川町メインストリートからのアプローチには、札幌軟石と枕木を組み合わせ、
単調ではなく、少し変化をつけて。
私たちは、工事を終えた時が建物の完成なのではなく、「長い時を越えて完成していくもの」と考えています。
これから長い年月を経て木々が成長し、外壁の味わいも増していき、建物がだんだんとこの土地に溶け込んでいくでしょう。
私たちが天然素材にこだわってものづくりをする理由の一つがこの「経年変化」です。
古くなって劣化してしまうのではなく、古くなるほど味わい深く育っていく。
そしてそれが、私たちとYAMAtuneさんの大切な想いである「自然との調和」へとつながっていくと考えています。
この2棟の建物が、味わい深く育ち、自然と調和していく事を願っています。
最後に看板を設置し、いよいよ来週、オープンを迎えます。
通り過ぎてしまいがちな通路やその足元にも、多くの職人が関わり、誇りを持って仕事をしていること。
この記事を通して少しでも知っていただけたら嬉しいです。
店内や商品はもちろんですが、ぜひ外も色々なところを見回して、職人の仕事に思いを馳せてみてはいかがでしょうか。
今後の更新予定
全8回にわたってショップ作りのストーリーをお伝えしています。更新は金曜日。
次週、ついにオープン前日を迎え、連載としては最後の投稿となります。
1月27日 (金) 工事の概要と完成予想パース
2月17日 (金) YAMAtuneが北の住まいに依頼するに至った理由ときっかけ
3月10日 (金) デザインのプロセスと考え方① ープランの変遷とYAMAtuneの英断ー
3月31日 (金) デザインのプロセスと考え方② ー大切にした想いと細部のデザインー
4月21日 (金) 施工のプロセスと職人の手仕事
5月12日 (金) 店舗紹介と店内の様子
6月2日 (金) 竣工写真と庭を含めた完成イメージ(この記事)
6月9日 (金) いよいよ明日オープン!店内の様子と営業案内
店内の様子や、営業案内についてご紹介できればと思います。
次回の投稿もお楽しみに。
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