昨日ご紹介した吊り引き戸、さらなる工夫を発見しました。
この部材だけ杉よりも硬いイタヤカエデで作られています。
ここは戸の下部、フラフラしないようにガイドの役割をするレール部分です。
杉材は比較的柔らかいので、10年20年とスライドを繰り返すうちに摩擦で削れていってしまいます。
そこで硬いイタヤカエデを使い、削れにくくし、より長持ちにするというわけです。
また、戸の表面に貼られる羽目板を、一枚一枚選別していました。
これは節が抜けそうなものがないか確認しているそう。
節が貫通していると、今は大丈夫でも時間が経って木が痩せてくると節が抜けてしまうことがあるのです。
それを未然に防ぐため、抜けそうなものはさらに一手間加えて、抜けないようにしてから貼っていきます。
たくさんの工夫を施して、より長く使えるものを目指しています。
と、これを書いている時にものすごい雨と雷が。
無事に帰れるでしょうか、、