B工房に行くと、n’frame Boxが組み上がっていました。
現在、n’frame Boxは一人の職人が専門的に担当しています。n’frame Boxスペシャリスト。
Boxに囲まれて仕上げ作業中。
ボンドの跡が残っていると塗装が乗らないので、鑿も使って隅までキッチリ仕上げます。
丁寧に、確実な仕事をする職人さんです。加工した部材を積んでいく時も、端がビシッと揃っています。
大きなBoxになると仕上げも一苦労。
n’frame Boxは、扉、引き出し、オープンと様々な仕様に対応するため、全てあられ組継ぎという仕口で組まれます。
非常に強固な仕口で菱形変形(斜め方向にかかる力)にも強く、ある程度の大きさまでは背板なしでも十分な強度があります。
また、板同士が噛み合うことで、互いに反りを抑え合います。
ただこの強度を実現するためには、正確な加工と組み立ての技術が必要です。
噛み合わせがキツすぎると、組み立てる時の抵抗が大きすぎて奥まで入らず、隙間ができてしまいます。
反対に、ゆるいと強度に不安が残ります。
ちょうどいい噛み合わせと、素早く正確な組み立て。経験がないと非常に難しい仕口です。
組み立てているところの写真が撮れたら、またブログでご紹介しようと思います。
セミオーダーの収納システム、n’frame Box。
毎回違う組み合わせで、製作には難しさもありそうですが、作りながら使われ方を想像する楽しさもあるのではと思います。
製品紹介のページでは、製作例もたくさん見ることができます。
変幻自在という感じで、見ているだけでも楽しいですよ。