北の住まい設計社は、北海道産の無垢材にこだわってものづくりをしています。
様々な個性を持った木材を製品にしていくためには、木の個性を見極める技術が不可欠です。
その技術を日々追求しているのが「木取り場」です。
木口を切る度に、切り落とした端材を叩いて割れが入っていないか確認しています。
例え端に少し割れが残っているだけであっても、乾燥すると割れが広がることがあるので、早めに落とさなければいけません。
作業の確実性を向上させる、大切な一手間です。
長い年月をかけて成長した木ですから、できるだけ無駄のないように注意深く木取りしていきます。
細くカットしていくと、大きな板の状態では見えなかった節や割れが出てくることがあります。
その時々で、どちら側を切り落とすべきか、違う部材に回すべきか、など経験と勘を頼りに臨機応変に対応しなければなりません。
また、木が生えていた時に倒れないように踏ん張っていた力(内部応力)が、カットした途端に大きな反りとして現れることもあります。
大きく反った材料から長い部材を取るのは難しいので、カットする度に反りを見て、問題がないか確認しています。
それぞれの家具の部材に適した寸法でカットされた木材は、養生室と呼ばれる部屋で保管され、出番を待ちます。
そして職人が製作に入るタイミングに合わせて材料を揃え、工場に移動。
無垢材を使っての家具作りには、製作の前段階でこれだけの手間がかかっています。
木取りや乾燥、製材、伐採。さらには樹を育てるところから「家具作り」は始まっているのだと思います。
昨日からの大雪でさらに真っ白になった東川。
雪深い森の中ですが、ショールーム・カフェも通常通り営業しております。
ただ、決して走りやすいとは言えない道路状況ですので、無理をなさらずお気をつけていらしてください!