椅子の製作には複雑な加工がつきものです。
肘掛けを支える部材。
木工用語で「蟻」と呼ばれるハの字に広がっている形。
ここに入ります。一方向からしか抜けない形なので、外側に逃げる力に強くなります。
正確で安全な加工をするための定規のようなものを総称して「治具(ジグ)」といいます。
複雑な家具になるほど、治具の数が増えていきます。写っているのはごく一部。
「家具作りは治具作り」と言っても過言ではないほど、精度と生産性を左右します。
一本一本角度の異なる部材は、微調整を繰り返しながらほぞの角度を合わせていきます。