GOOD NEWS PRESS by KITANOSUMAI SEKKEISHA

立教大学 食堂の家具のメンテナンスへ

歴史的な建造物としても有名な立教大学。第一食堂には、弊社で製作させていただいたオリジナルの椅子とテーブルが納めてあります。毎年メンテナンスに伺っているのですが、コロナ禍になりなかなか行くことが出来ていませんでした。今回はそんな久しぶりのメンテナンスへ。工場の職人2名で伺いました。

コロナ禍ということで、テーブルにはパーテーションが。いつ訪れても素敵な空間が広がっています。

1日目は全ての椅子をソープ(マルセイユ石鹸)で洗い、オイルを塗る作業を。また一段と深い色味やツヤが生まれ、味わい深くなっていきます。

2日目はテーブル天板の修理と並行しながら、イスのオイル塗りの続き→損傷箇所のチェック→ボルト締め→座面の革の蜜蝋ワックス塗りをしていきました。

まずはテーブル天板の修理から。

修復前・角が傷んで木の表面が剥がれてしまっています。

角が傷んでいる部分をこのように修正します。

修復後 お使いいただくうちに色味もより馴染むかと思います。

そして、椅子の裏面からボルト締めの作業を。

損傷具合の確認では、ホゾの緩みや木部の割れなどを見つけていきます。

座面の革には蜜蝋のワックスを塗って保湿と保護をします。

木部も座面もメンテナンスが終わりました。

最終日はテーブルを中心にメンテナンスを。メインテーブルはパーテーションがあるため脚部分のみですが、ラウンドテーブルは天板もメンテナンスをしました。

まずは足回りをソープで洗い、オイル塗り。なかなかメンテナンスに伺えず黒ずんでいた天板面もきれいになりました。

メンテナンス後

メインテーブルの脚周りも。

メインテーブルの天板メンテナンスが出来なかった分、椅子のエンブレムのホコリ取りとオイル塗りもしました。綿棒を使って細かな部分もキレイになりました。

座面が傷んでいたり、修理の必要な椅子は梱包して北海道の工場に送っていただき作業します。

家具を納品させていただいてから20年ほど。歴史ある素敵な空間の中で、そしてたくさんの方が美味しい食を楽しむ場で、お手入れや修理をしながら長くお使いいただけるというのは幸せなことです。

コロナ禍にあっても、この素敵な食堂が賑わう日が近いことを想像しながら・・・これから工場に届く椅子たちも大切に作業させていただきます。

About The Author

北の住まい設計社企画・デザインMakino
東川町生まれの東川町育ち。高校卒業後にスウェーデンに留学し、テキスタイルやデザインを学ぶ。帰国後に北の住まい設計社に入社。3児の母。

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